今話題の改正FIT法が、いよいよ来月から施行されます。
これを機に、メンテナンスを検討している人も多いのでないでしょうか。
メンテナンスを行う上でも、太陽光発電所を運用する上でも重要になってくるのが、遠隔監視です。
遠隔監視があれば、日々の発電量をリアルタイムに確認することができます。
加えて、万が一のトラブルの際は、早期発見・対応することも可能です。
今回はそんな遠隔監視のメリット・デメリットをお伝えしていきます。
遠隔監視とは
遠隔監視機器(遠隔監視)と聞いて思い浮かべるものは、街中やコンビニなどでよく目にする、防犯カメラのようなものではないでしょうか。そのようなものも遠隔監視の一種ですが、太陽光発電所の遠隔監視はそれらとは少し違います。
太陽光発電所の遠隔監視とは、太陽光発電所の発電量を遠隔で確認できる機器です。遠方にある発電所でも、遠隔監視専用のサイトからパソコンやスマホなどで閲覧することが可能となっています。太陽光発電所の事業者様がご自身で、いつでもどこでも発電量などが確認でき、IDやパスワードを共有する事によって、施工店やメンテナンス業者も合わせて確認する事ができます。
太陽光発電所の遠隔監視では、大切な発電所の発電量や発電状況をリアルタイムに、いつでも気軽に確認する事ができます。
遠隔監視のメリット・デメリット
20年間の投資を無駄なく回収したいのであれば、遠隔監視はとても重要なものになります。しかし遠隔監視の導入は、必ずしもメリットばかりではありません。
メリット
遠隔監視最大のメリットは前述の通り、太陽光発電所の日々の発電状況を知る事ができ、トラブルに対しても早期発見し、対応できることです。
例えば自然災害などによる発電停止や発電量の減少をアラート通知により、いち早く知る事が出来ます。また、落雷などによりパワコンが止まってしまった場合も、遠隔監視を確認する事で異常を発見でき、すぐに復旧する事ができるでしょう。そうすることによって、何らかのトラブルで発生した売電ロスを最小限に抑えることができます。
弊社の案件でも、夏の暑さによるパワコンの停止を遠隔監視の設置により発見し、翌日には復旧を行ったことで売電ロスを最小限に抑えた事例もあります。
日々の発電量は専用サイトに繋ぐことで、お手持ちのパソコン、スマートフォン、タブレットなどで、いつでも確認する事ができ、遠方にある太陽光発電所でも、ふとした時に気軽に確認することができます。
デメリット
遠隔監視のデメリットは、やはり費用面です。
遠隔監視本体を購入するための機器費用や遠隔監視を設置するための設置費用、離れた場所で発電量を確認するための通信費など、メーカーによって金額など異なりますが、それぞれ費用が発生します。
低圧の遠隔監視の場合、費用は大体50万円(税込)程度になります。
通信費については、年額や月額、また本体価格に含まれているものなど様々です。
また、遠隔監視自体が故障してしまう場合も十分にあり得ます。
遠隔監視を導入したからと言って100%安心というわけではないので、過信は禁物です。
遠隔監視の具体的な機能や性能
遠隔監視と言っても種類は様々です。
有名なものですとNTTスマイルエナジー社の『エコめがね』や、LOOOP社の『みえるーぷ』、他には『てるてるモニタ』『エコナビシステム』『ソラモニ』などがあります。
発電停止の際にはアラートでのお知らせ機能を搭載しているものもあり、周辺の天気や気温を確認出来たり、地域ごとの発電量を確認できたりするものもあります。
産業用太陽光発電所の売電期間は20年あり、数年毎に経年劣化は確実に起きてきます。
そんな中で日毎や季節毎、また天候などによって発電量がどのように変わるのか、具体的な発電状況を知る事が重要になります。しかし、機器によっては、当月分のデータしか見れず、月をまたいでしまうとデータを確認できないものもあるので、購入の際には注意が必要です。
また機器によっては対応できるパネルやパワコンなども異なりますので、購入の際には必ず確認することが重要になります。
遠隔監視の種類とはつでん管理人のおすすめ
はつでん管理人でおすすめしている遠隔監視は、NTTスマイルエナジー製の遠隔監視「エコめがね」です。低圧太陽光発電所の遠隔監視ではシェアNO.1を誇っています。その日の発電量はもちろん、月毎や年毎のデータを確認し、ファイルとしてダウンロードすることも可能です。
前項目で述べた通り、毎年毎に経年劣化は必ず起きてきます。
はつでん管理人が「エコめがね」をおすすめする最大の理由は安心感です。近年太陽光市場は縮小傾向にあり、事業撤退や暗いニュースも多く聞くようになってきました。
万が一、使用している遠隔監視の会社が倒産したら……今までのデータはどうなってしまうのでしょうか。そうなってしまっては比べることもできません。
「エコめがね」も100%ではありませんが、NTTスマイルエナジーという大手ということもあり、安心して太陽光発電所の運用を行うことができます。
売電ロスを起こさないためにも遠隔監視を……
投資目的で購入された方が多いと思いますので、1日……たった数時間でも売電ロスは防ぎたいですよね。
遠隔監視がなければトラブルがあっても気付かないまま、売電ロスを発生させてしまいます。万が一、遠隔監視がなく、トラブルが発生したら、気付くのは毎月届く売電明細だけです。トラブルが発生した際は、すぐに対応することが望ましいと思いませんか?
遠隔監視機器導入については、設置費用や通信など、諸費用が発生しますが、20年間の安心した発電所の運用を考えるのであれば、導入をすることを強くおすすめします!
はつでん管理人では遠隔監視と合わせたメンテナンスメニューもご用意しております。
発電所のことでお困りの際は、お気軽にご相談下さい。