太陽光発電所を検討した時に、フェンスをどうするか悩んだ人も多いのではないでしょうか。太陽光発電が始まって以来、農地や空き地、山林や自宅の屋根など、様々な場所で見るようになりました。しかし、普及が広まる一方でフェンスのない発電所では、盗難やイタズラなどが発生しているのです。

 

とある発電所では、ケーブルが盗難被害に合い、発電が止まり大きな売電ロスにつながったケースもあります。今回は太陽光発電所にフェンスは必要かどうか、設置する場合の注意点はどんな事か、フェンスを選ぶポイントなどをお伝えしていきます。

 

 

太陽光発電所にフェンスは必要かどうか

結論からお伝えしましょう。太陽光発電所にフェンスは必要です。ではなぜ必要なのか、太陽光発電所にフェンスが必要な理由をお伝えします。

 

外部からの侵入を防ぐため

冒頭でもお伝えしたように野立ての太陽光発電所の場合、イタズラや盗難、事故などの確率は屋根に設置されている太陽光よりもグッと高くなります。例えば、道路わきに設置されている発電所の場合、車が通った際の飛び石によるパネル破損なども考えられるのです。

 

小学校などの通学路に発電所があった場合、きっとそこは子ども達の絶好の遊び場となるでしょう。敷地内で遊んでいる子ども達が、万が一怪我でもしたら、果たして責任は誰がとるのでしょうか。それは、もちろん発電所を運用している事業者様になります。

 

太陽光発電所のフェンス設置は、第三者の侵入を防ぐとともに、万が一の事故防止にもつながります。

 

イタズラや盗難防止

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太陽光発電所のイタズラで一番多いのは、人間ではなく、動物によるものになります。中でもカラスが断トツですが、山林や田舎に設置の場合、イノシシなどの侵入の報告もあり、パネルを壊されたり、小動物によって配線をかじられたりする可能性もあります。

 

またフェンスは、盗難防止にも役立ちます。

フェンスがある発電所と、ない発電所ではどちらが盗難にあいやすいか考えた時、盗難にあいやすいのは明らかに後者になるでしょう。フェンスを設置することで、イタズラや盗難のリスクをグッと下げることができます。

 

法律で決まっているため

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なんと、今年の4月から“改正FIT法”が施行になり、フェンスの設置が義務化となります。現段階ではどのようなフェンスを設置すればいいかなど、細かい詳細は決定されていませんが、フェンスの設置は必須となります。

 

フェンスの他にも、20kw以上の発電所の場合、標識の掲示も義務化となります。

もしこれらを守らなかった場合、改善命令が出せれ、改善されなかった場合は認定取消となってしまう可能性が高いでしょう。

 

あまり人のいない場所だから…。家のすぐ近くに設置しているから…。

そんな軽い考えの人は要注意です!!

 

このように太陽光発電を設置する際は、ご近所とのトラブルにも注意する必要があります。
その他ご近所トラブルはこちら 意外な落とし穴!太陽光発電所のご近所トラブル!

フェンス設置時の注意点

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フェンス設置の際に、コストだけを考え簡易的なフェンスを設置したことによって、フェンスに強度がなく傾いてしまうことが多々あります。他にもフェンス付近に雑草を放置していたために雑草がフェンスに絡まり、フェンスが変形してしまうことがあるのも事実です。

 

また高くて丈夫なフェンスを設置したはいいが、フェンスが陰になり、パネルにかかってしまう失敗談も思いのほか多く耳にします。確かに高くて丈夫なフェンスには、安心感がありますが、それによって発電量に支障をきたしては、元も子もありません。

 

フェンスを設置する場合は、強度はもちろん、高さや雑草の処理や発電所の状態、周辺環境を考慮した上で設置する必要があります。

 

 

太陽光発電所にとって重要なフェンス

まだフェンスを設置していない人は、フェンスの設置を早期で検討した方がいいでしょう。

気になる料金は大体300万円(税込)前後が妥当ですが、フェンスの種類や設置する面積によって様々です。安心した売電運用を考えるのであれば、フェンスの設置は必須です。

 

「はつでん管理人」ではメンテナンスだけではなく、フェンスなどについてもお気軽にご相談下さい。お客様の発電所の安定運用をお手伝い致します。

http://www.solar-manager.jp/

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