クリーンエネルギーとして注目されてきた太陽光発電も今ではだいぶ普及し、屋根の上などに設置する家庭用はもちろん、野立てに設置する産業用太陽光も数多く見られるようになってきました。
今回はそんな太陽光発電の要、太陽光パネルの仕組みやよくあるトラブルについて解説させていただきます。
基本中の基本!太陽光発電における太陽光パネルとは
太陽光発電において、太陽光パネルはなくてはならないものになります。太陽光発電ではパネルの他にもパワーコンディショナーや接続箱、架台など重要な機器や機材が多数ありますが、太陽光パネルがなければ、そもそも太陽光発電所として始まりません。
そんな太陽光発電において重要な役割を果たす太陽光パネルは、太陽電池を複数繋げたもので、太陽光パネルの小さいマス目の部分をセルと言います。太陽光パネルは他にも「太陽光モジュール」と呼ばれることが多く、どちらも太陽光パネルの事を指します。
太陽光パネルの仕組み
太陽光パネルは太陽の光を受けることによって、パネルの内部の機器が作動。発電機のように太陽光を電気に変換するという仕組みになっています。
太陽光パネルの種類
太陽光パネルには「シリコン系」「化合物系」「有機物系」の3種類があります。
シリコン製の太陽光パネルには、「単結晶」「多結晶」などがあり、それぞれパネルによって発電効率や料金などが異なってきます。
化合物系のパネルはシリコンを使用せず、発電層に薄い半導体を使用することで、消費エネルギーやCO2を減らせるという特徴があります。
また近年では、低コストで作成できる有機物系のパネルも開発されており、軽量化や効率化に向け、進歩しています。
3つの中でシリコン系が現状、1番の発電効率を誇っており、広く設置・施工され、シェア率は約8割を誇っています。
太陽光パネルの問題点とよくあるトラブル
太陽光パネルは屋外にあるため、外的な要因によって、汚れなどがつきやすい状態にあります。そのため定期的なメンテナンスや、数年毎のパネル洗浄などを行う必要があります。また小さな汚れなら良いですが、中には「スネイルトレイル」と呼ばれる現象が発生することもあります。
太陽光パネルに発生するスネイルトレイルとは
スネイルトレイルとは、太陽光パネルに蛇が通ったような線ができることです。
スネイルトレイルは太陽光パネルを施工後、徐々に増加している傾向が見られます。中には施工後、数ヶ月で発見された太陽光パネルもありました。
太陽光パネルは屋外に設置されるものなので、比較的強く作られています。しかし、パネルの内部には精密な機器となっており、運送中や施工途中の何らかの衝撃によりスネイルトレイルが発生してしまう可能性もゼロではありません。
万が一、施工中にパネルの上に乗って作業をしていたら……。
運送中のトラブルによって落としてしまったとしても、見た目にあまり変化がない場合、専門的な知識や細かく確認する人でなければ見逃してしまうでしょう。
またパネルの内側は外側よりも衝撃に弱く、内側からの衝撃が外面に伝わり、故障や傷に発展することもあります。
スネイルトレイルの発生したことにより発電量への影響ははっきりとわかっていませんが、メーカーでは出力低下以外は基本的に交換をすることができないので、注意が必要です。
太陽光パネルのその他トラブル事例はこちら
太陽光パネルの破損やトラブル!! 気を付けるべき3つの事例
太陽光パネルのトラブルを回避するために
太陽光発電において、非常に重要な役割を果たす太陽光パネル。
しかし、その太陽光パネルは屋外に設置されていることから、様々な危険にさらされています。
万が一トラブルが起こっても、毎月の売電明細だけの確認では、たとえ発電量が下がっていたとしても、影や天気が原因だと決めつけてはいないでしょうか?
太陽光発電を管理する場合、発電量の確認できる遠隔監視を導入、また定期的に発電所に足を運ぶなど、発電所の状況を確認するのは非常に重要なことです。
はつでん管理人ではお客様の代わりに、発電所を監視・管理させて頂きます。
太陽光発電のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。