太陽光発電とは切っても切れない存在のパワーコンディショナー。
そんな太陽光発電の中でも重要な役割を担うパワーコンディショナーですが、様々なメーカーがあり、何を基準に選べばいいのか、とても迷うところです。
今回は太陽光発電においても、重要な役割を担うパワーコンディショナーの仕組みと選び方についてお伝えしていきたいと思います。
パワーコンディショナーとは
太陽光発電所にとってパワーコンディショナーは、とても重要なシステムの一部です。
パワーコンディショナーは、略して「パワコン」呼ばれる事が多く、太陽光発電所においてなくてはならない機器となります。
パワーコンディショナーは、発電した電気を直流から交流に変換する仕組みとなっています。
パワーコンディショナーのメーカーと仕組み
パワーコンディショナーのメーカーにはパナソニックや東芝、三菱、シャープなどの有名メーカーをはじめ、オムロンや田渕電機、安川電機などの様々なメーカーがあります。
海外メーカーではSMAなどの世界シェア1位のパワーコンディショナーや、デルタやハウウェイなども近年では大きくシェアを伸ばしています。
変換効率を見ると大体どのメーカーも94%から、高いものだと97%前後のものもあります。
価格については、仕組みやメーカー、最大出力によって異なりますが、約30~40万円(税込)程度と考えていいでしょう。
1. 最大出力とは
パワーコンディショナーの最大出力とは、パワーコンディショナーが電気を送る事のできる最大電力のことです。最大出力を上回った場合は電力を送ることができません。
太陽光パネルは直列で繋がっているため、パネルから送電される電力の最大値はパネルの数と最大出力によって決定されます。いくら太陽光パネルの設置容量が大きくても、パワーコンディショナーの容量以上に発電することはできません。
2. 変換効率とは
パワーコンディショナーは太陽光パネルから発電した電気を直流から交流に変換しますが、その際どの程度の電力を変換することができるかを“変換効率”と言います。
パワーコンディショナーの種類について
様々なメーカーや仕組みが異なるパワーコンディショナーですが、いくつかの種類に分かれており、購入時は十分に理解しておくことが重要になります。
1. マルチストリング型
パワーコンディショナーにはマルチストストリング方式という、回線がいくつもあるタイプがあります。通常は回線が1つしかないため、パワーコンディショナーに合わせてパネルの枚数をそろえる必要がありますが、マルチストリング方式では、パネルの枚数を揃える必要がないため、設置出来る範囲いっぱいにパネルを設置出来るというメリットがあります。
そのため、通常のパワーコンディショナーと比べて、多少価格が高くなります。
2. 屋内設置・屋外設置タイプ
パワーコンディショナーには、屋内設置タイプと、屋外設置タイプの2つのタイプが存在しています。パワーコンディショナーはパネルと比べるとトラブルの可能性も高く、基本的に屋内への設置が薦められています。
屋外設置タイプのパワーコンディショナーの場合、接続箱が内蔵されているものもあります。屋外設置タイプの場合、パワーコンディショナーとは別に、屋外設置用設備の費用も発生します。費用は大体10万円(税込)程度となりますので、その費用も想定しておくといいでしょう。
信頼できる施工店に依頼していると思いますが、想定もしないトラブルやミスが起こる可能性も考えられます。設置の際に施工店に全て任せるのではなく、パネル同様、パワーコンディショナーもメーカーや仕組みなどきちんと確認する事が重要になります。
パワーコンディショナー選びで失敗しない為に
パワーコンディショナーには様々なタイプがあり、最大出力や変換効率など、メーカーによって仕組みや価格帯が異なります。太陽光発電を設置する際、パネルについてはメーカーや仕組み、保証など細かく確認する人が多くいますが、パワーコンディショナーに関しては、任せっきりしてしまう人が多いという事実があります。パネルと同様、パワーコンディショナーについてもメーカーや仕組み、価格などきちんと確認する事が重要になります。
また太陽光発電の中でトラブルが1番多いのが、パワーコンディショナーになります。
パワーコンディショナーには保証期間がありますが、売電ロスを起こしてしまっては、投資として大きなマイナスになります。
売電ロスを起こさない為にも、ぜひ日々のメンテナンスをご検討下さい。
はつでん管理人は皆様の安定した売電運用を応援しています。