今年も雪のシーズンが到来し、11月には都内で観測史上初の積雪がありました。
太陽光発電にとって雪とは雨以上に、嫌なものです。
雨の場合はそのまま流れ落ちてくれますが、雪の場合、流れ落ちずそのまま積もる場合もあるので、さらに厄介なものと言えます。
雪による影響で太陽光発電所にどのような不具合、トラブルが起きるのか、積雪による対策はあるのかなど、この冬を乗り切るための、とっておきの情報を、はつでん管理人が教えます。
雪は太陽光発電の天敵なのか?
太陽光発電の雪の影響は、地域によって大きく異なります。
太陽光発電所を設置に際に事前に雪の多い地域だという事を把握している場合は、架台やパネルの角度などある程度、施工店の方で確認の上、施工しているかと思います。
しかし近年では普段あまり雪の降らない地域でも、大雪が降る可能性があり、想定外の積雪に頭を悩ませているオーナー様がいるのも事実です。
積雪の有無にかかわらず、ある程度しっかりとした、架台や施工が重要となります。
積雪による太陽光発電への影響
産業用太陽光発電での雪による影響は、大きく2つあります。
①雪による発電量の低下
②積雪による架台やパネルの損傷
雪による発電量の低下
まず、当たり前の事ですが、雪が降りパネルに雪がかぶさった状態では、積雪の影響で太陽光は発電しなくなります。
短時間で降った雪であれば、あまり問題はありませんが、雪が長時間降り続き、パネルの上に積もってしまった場合、溶け落ちるまでの間、発電量は著しく低下するので、注意が必要です。
積雪による架台やパネルの損傷
続いて、積雪による架台やパネルへの影響です。
雪によるトラブルで最も恐ろしいのは、積雪によって架台やパネルが倒壊してしまう事にあります。
太陽光パネルは、元からある程度の重さがあり、その上に雪が積もると、架台にかかる負荷は更に大きくなります。
中には積雪の重みに架台が耐え切れず、太陽光発電所自体が倒壊した例も存在します。
架台の強度については、ある程度の積雪にも備えておくことが必要です。
他にもパネルからの落雪による被害も考えられますが、野立てに設置している太陽光発電の場合、あまり影響はないでしょう。
太陽光パネルに雪が積もった場合の対策について
既設の太陽光発電の雪による対策で、効果的なものは正直あまりありません。
1番は太陽光発電の設置前に、雪による影響を考え、パネルの角度や架台の強度などをご確認する事が重要になります。
短時間の雪であれば特に気にする必要はありませんが、長期間降り続くような雪の場合、適当なタイミングで除雪を行う必要があります。
また太陽光発電は精密機器になるので、パネルによる影響がでないよう、除雪には細心の注意を払なければなりません。
足場の悪い中、作業を行うとなると、転倒によるケガや太陽光設備の破損などの2次トラブルに繋がる恐れがあるので、周囲への気配りをする事が重要になります。
また太陽光パネルには、積雪以外にもトラブルが発生することがあります。
太陽光パネルの破損やトラブル!! 気を付けるべき3つの事例
積雪や吹雪で太陽光発電が気になる方へ
遠方に発電所がある場合、売電状況や積雪の有無を確認するのには、相応の労力がかかることでしょう。そのためご自身の発電所が遠方にある方は、遠隔監視は必要不可欠となります。
遠隔監視を契約していれば、大雪や吹雪の際も、売電ロスが生じていないか、お手軽に確認できます。
その為、遠方にある発電所の場合、遠隔監視は必要不可欠になります。
また併せて何かあった場合にすぐ対応できるよう、駆付けサービスもあった方が良いでしょう。
「はつでん管理人」はお客様の大切な発電所を監視で見守り、万が一の際は駆け付け体制も整えております。
雪以外にも太陽光発電に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さいませ。