太陽光発電所と聞くと、無数に並ぶ太陽光パネルを想像する方が多いのではないでしょうか。しかし、20年間という長期運用を行う上で重要になってくるのが太陽光発電所の大黒柱!架台になります。

 

2016年に話題になった大手不動産企業マンションの施工不備のニュースが話題となりました。どんなに優良企業だったとしても、施工不良が発生することはあります。

 

 これはマンションだけではなく、太陽光発電所でも同じ事が言えます。

 

どんなに大手のメーカー、どんなに高性能なパネルを使用しても、太陽光発電所自体が壊れてしまっては、何の意味もありません。

 

 

太陽光発電所の架台とは

架台とは

太陽光発電所の架台とは、太陽光パネルを設置するための台のことです。

太陽光パネルをしっかりと支え、強風や積雪、錆などに長期で耐えられるものでなくてはなりません。

 

太陽光発電所の架台と言っても種類は多々あります。太陽光パネル同様、架台の強度や金額は様々です。初期投資はなるべく抑えたいという気持ちから、強度の弱い架台で妥協してしまい、後々架台が錆びて崩れてしまうなどのトラブルが起こっては元も子もありません。修理や立て替えに新たに資金を投じ、せっかくの投資のつもりが本末転倒な結果になりかねません。

 

また太陽光発電所を設置する際に重要なのが、設置場所の整備です。太陽光パネルは太陽光が当たりやすいよう、なるべく平らな場所に設置することが望ましいのですが、基礎工事をきちんと業者が行わなかったため、パネルの重みで架台が沈んでしまうトラブルなどが近年増えつつあります。

 

 

太陽光発電所の架台の重要性

太陽光発電所は20年以上もの長期運営になります。

一度、太陽光発電を設置してしまったら、太陽光発電所の見直しや再施工をすることは非常に困難です。施工前にしっかりした架台を選択し丁寧な施工をしてもらうことは、運用のトラブルを回避するために重要です。

 

 

架台の打ち込みが浅くて問題が発生!

基礎の打ち込みが十分でなく、台風によって飛ばされてしまった架台の一部です。

架台にトラブル!

架台には打ち込むべき深さが決まっています。写真の架台では打ち込みが浅く、台風によって土台の部分が露出されてしまっていました。このような事は専門的な知識がないとなかなか判断できません。専門のメンテナンス業者などとともに、設計図を見ることで初めて事前に気が付くことができるのです。

 

引き渡し時に架台や基礎の施工をしっかりと確認し、太陽光パネルを正しく設置することは、安定した収益が得られることにも繋がります。

 

 

太陽光発電所の架台におけるトラブルと注意点

太陽光発電システムは屋外に設置されており、非常に精密な機械で成り立っています。

パネルやパワーコンディショナーはもちろん、架台も例外ではありません。

また最近の日本は台風やゲリラ豪雨、落雷など様々な異常気象が多発しており注意が必要です。

 

 

基礎コンクリートが壊れてしまうかも!?

土台の基礎が不十分な為、隙間が生じています。このまま放置をすると雨水が浸水し、架台が傾き、太陽光発電所全体が崩れる可能性が有ります。

太陽光発電所のトラブル

この写真では比較的わかりやすく、隙間が空いていますが、施工当初はこれほど隙間がなく、徐々に広がっていくケースもあります。架台の破損や歪みはパネルの角度を維持できなくなり、売電量の減少にも繋がります。

 

メンテナンスの専門業者が重複チェックすることで、気づけるポイントだと言えます。

 

 

施工が不十分な為、飛ばされてしまったパネルの無残な姿

パネルの飛散は第三者にも事故を起こす可能性があるため、十分な確認が必要です。

太陽光発電の破損

このパネルが飛ぶ事故の最も恐ろしい点は、周辺への被害が出た場合です。実際にそのような事例も多く、架台だけの交換であれば「品物+工事費」の値段ですが、周辺へ被害が及んだ場合の損害額は見当もつきません。

そのような事が無いよう、定期的に第三者的視点での点検が必要だと言えます。

 

普段は問題なさそうに見える架台でも台風など災害の際に、トラブルとなる場合があります。この要因には複数あります。たとえば初めの架台がしっかりと埋まっていなかった。また架台の劣化により止め金具がさびてしまい、十分な強度を発揮しなかったといったトラブルが考えられます。金具などであればメンテナンスで交換が可能です。ただし架台自体が錆びやすいものを使用していると、太陽光発電所自体の交換も考えられます。

 

また積雪の場合、設置する架台によって雪の重さに耐えられず、架台自体が地面に沈んでしまうといった被害が全国で相次いでいるそうです。近年異常気象によって、積雪地域でなくても雪が降り積もる事があります。積雪地帯でないからと言って重さに弱い単管パイプ製の基礎・架台で設置してしまうのは、注意が必要です。

 

 

まとめ

架台のメンテナンス場合、太陽光パネルやパワーコンディショナーのような精密機械とは違い、メンテナンスといってもできることは限られています。

 

ただし、「何もしていない」専門的な知識もなく「ただ見るだけのメンテナンス」では台風や竜巻などの異常気象が起こった場合、施工が甘ければ太陽光発電所すべてが吹き飛んでしまう可能性もあります。

きちんとしたメンテナンスを行っていれば、被害も最小限に抑えることが出来たはずです。

 

太陽光発電所は太陽光パネルやパワコンの選択も重要ですが、パネルやパワコンであれば製品名や性能がある程度、記載されており製品に対しては安心する事ができます。

 

それに比べ「架台」については、どんな架台が用いられて、どんな施工がされているのか、わからないオーナー様が多いのが現状です。

20年間という長期運用という視点からは、むしろパネルやパワコンの以上に重要と言えます。

 

高い買い物をしたのに、施工不良があり、さらにお金を投じる事になっては、投資としては大きくマイナスです。

 

大切な太陽光発電所を無駄にしない為にも、はつでん管理人は皆様の、太陽光発電所をお守りします。

メンテナンスにお悩みの際は、ぜひ『はつでん管理人』にお問合せ下さい。

http://www.solar-manager.jp/

 

 

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